かわいくなりたい! 記念すべき創刊号のホンネインタビューに登場するのは、女子ならみんなが持っているそんな願望を、トータルな視点から叶えるサポートをしてくれる"美の仕事人”。ビューティーコンサルタントで、一般女性向けのメイク教室「美塾」総合マネージャーとしても活躍する鈴木碩子(すずき・せきこ)さんです。

都内の大学に通う女子二人を前に、美容のこと、仕事のこと、生き方のこと、ホンネで語っていただきました。まずは美容のお仕事についてお話いただいた<前編>をどうぞ!

 

美をつくるセンパイ女子を突撃! ホンネインタビュー vol.1
鈴木碩子さん(ビューティーコンサルタント)<前編>

「みんなが自分らしい美しさを手に入れたらいいと思うんです」

はじめまして。きょうはよろしくお願いします!
早速ですが鈴木さんのお仕事について教えていただけますか?

フリーのビューティーコンサルタントとして美容関係のマーケティング、プロデュースやコンサルティングのお仕事をしています。「『らしさが美しい』を文化に」をモットーにしているメイク教室「美塾」の総合マネージャーが主なお仕事で、その他にもロコ・アラモードさんという日本橋のジュエリー関連のモデルやブランディングのお手伝いもさせていただいています。

ご縁で好きな人や好きなコトとお仕事をさせていただいている、という感じですね。

 

将来の夢はお嫁さんのプロでした

どうして美容をお仕事にされたんですか?

大学に入る前くらいまでの夢がお嫁さんだったんですよ。旦那さんのためになる「お嫁さんのプロ」。だからホンキで「お嫁さんに就職したい!」みたいに思っていました。それで、良いお嫁さんになるためにその為のちゃんと勉強もしようと(笑)

そのひとつとして、「綺麗でいる」って事を大切に思っていたんですよね。やっぱり家に帰ってきたらキレイな女性がいたほうが旦那さんも喜ぶじゃないですか。しかもそれは見た目だけじゃなくて、話し方だったり、動作だったり、それこそメンタルだったりとかも。「そういう全部が美しくなければ!」と思っていました。

前職のリクルートで働いているときに、ミス・ユニバース・ジャパンのビューティー・スクールに通いはじめたんです。メイクだけじゃなくてトータルで美について教えてくれる、しかもミス・ユニバース・ジャパンのファイナリストたちに本物の情報を直接教えてもらえるってことで、「あ、丁度いいな」って。

スクールに通いはじめたら、周りから教えてほしいという声をたくさんいただくようになったので、働きながら土日や空いた時間に人に教えるようになっていったんです。休日は朝、人にメイクしてあげて、お昼に講座やって、夜はまた友だちでメイクの練習して、っていう感じでしたね。それで教えてほしいという容量が大きくなってきてそのまま独立。

だから自分が美容の仕事をやるとはまったく思っていなかったんですよね。お嫁さんになりたいから、学ぶのが当たり前だと思ってて。普通の人はそうじゃないっていうことがなんだか分かってなかったんです(笑)

 

女性が輝く瞬間をつくりたい

じゃあもともと美容をやろう! という感じではなかったんですね。

いまも美容にこだわっているわけじゃないんですよ。美容が大切なのではなくて、美しくなるとか、女性が輝くっていうところが一番大事。だから、私も「美容が好き!」っていうよりは、女性が輝く瞬間があって、それを創り出すっていうことが素敵だなあと思っているんです。本当にいいですよ。

 

お化粧とかキレイにしたら、やっぱり女性は変わりますか?

もう、全然変わりますね。たとえば美塾のレッスンでも、ビフォーアフターで写真を撮るんですけど、生徒さんの来たときと帰るときの顔が全然違うんです。 

私は美塾では講師をしていないのですが、以前は偶然同じようなセルフメイクの教室を開講して、メイクを教えていたんです。その時も(メイクをすると)表情が変わってくるんですよ。生徒さんに(自分でメイクを)やってもらってるのに、「え!?ちょっとこっち見て! かわいい!」みたいな。もう教えているこっちが嬉しくなっちゃう。で、生徒さんのほうも綺麗になって、「え!本当に!?」みたいな感じでやっぱりウキウキしてきたり。

 

効率の悪い「美容」は残念

何が女性を変えるんでしょうか? 

やっぱり顔(がキレイになること)もそうだけど、自分自身に自信が出てくることによって女性が変わってくるんじゃないかなと思います。

もともと美容をお仕事としてやり始めたきっかけっていうのが、日本の美容って残念だなあと思っていたことなんです。メイクだったらメイク、スキンケアだったらスキンケア、栄養学なら栄養学って(別々に分けて)考えるんですよね。で、その別々に大切な時間と労力を死ぬほどかけるわけです。

まつ毛は一部分でしかないのに「このまつ毛の付け方で目が大きくなるから」ってことばっかり考えて、だからバランスがすごく悪くなっちゃったり。ダイエットって言ったときも、「栄養学」とはならなくて、すぐに「キャベツ」とか「りんご」とか(笑)

「キレイになりたい」とか「女性として輝きたい」って思いだったのに、いつしか「美容が好き」っていう部分になってしまうんです。でも、トータルで考えると効率が悪いなって思ったんですよ。そのニキビは栄養のせいなのに、ファンデーションで一生懸命隠そうとして、また高いファンデーションを買って、っていう。まつ毛もくっつけてみて、すごく頑張るじゃないですか。お金もかけて、時間もかけて、頑張って、また「友だちに変って言われたから雑誌とか見よう!」「もう秋だから新しいのにしなきゃ」とかね。結構めんどくさがりなので、私的にはいつまで続ければいいの!?っていう。

毎朝メイクして、一ヵ月分を足したら何時間になるだろうって。それだけ頑張ってることなのに、効果がちょこっとだったらすごく残念だし、損してる気分になりません?「あれ、なんでやってたんだっけ?」って、よくよく考えたらなると思うんですよ。で、私は「それは効率悪いじゃん」って思ってたんですよね。

 

 

かわいくなりたい≠自分がかわいくなりたい

どうしてそう考えるようになったんでしょうか?

たぶんお嫁さんになるっていうところにくっついてると思う。良妻賢母で仕事も出来てみたいなのに憧れてるんです。かなり欲張りですが(笑)。素敵なお嫁さんは料理もできなきゃいけないし、お掃除もしなきゃいけないし、キレイにならなきゃいけないから、バランスっていうのをすごく大切にしています。

あとは「かわいくなりたい」って言うけど、「自分+かわいい」になってないとダメって事に気づいたんですよね。「うん、可愛くなりたい!」じゃダメで、「自分が可愛くなりたい」じゃないと。ただ単にかわいくなりたいんだったら、極端な話かわいいものいっぱいくっつければいいじゃないですか。ミッキーとかいっぱいつけたり(笑)

自分を知るっていう、掘り下げるっていう部分にもっと目を持っていけるお手伝いがしたいですね。みんな気付くと目の前のことに目がいき過ぎるっていうところで、すごくもったいないなって感じています。自分の事になるとなかなか難しいですよね。常に「もっとあなたは素敵になれるのに!」って美容に対してというか、女性に対してそういう思いがあります。

 

自分でできることがあれば、明日から変われる

じゃあメイクを教えるときもその人に合わせたものを?

やっぱり、「このメイクがいい!」ってないと思うんですよね。結局、同じ顔の人なんて一人もいないじゃないですか。だからその手法を全員で共有するのはちょっと難しいですよね。

いまは他人のメイクをするっていう現場からは離れているんですけど、やっていたときに感じたのは、やっぱり少人数じゃないとできないし、一人ひとりに時間はかけたいってこと。

あと、美容院に行ったらキレイになるし、メイクもしてもらったらすごくキレイになる。でも、クレンジングでメイクを落として、次の日起きたら元の顔じゃないですか(笑)

ということは、これは私の勝手な考えですけど、もし私が施術する側だったら(永続的な)美しさに対する責任がない、その人の美しさを保障してあげられてないって感じてしまう。施術してもらうのって楽しみなんですよ。イベントと同じ感じ。一日楽しんで終わるとか、デートだからちょっと気合を入れてその日にやって終わるとか。

せっかく時間もお金もかけて自分のために頑張るのだから、私もしっかり時間をかけて、自分でできるようになってもらうっていうことを心掛けていましたね。家に帰ったら眉毛描けるようにとか。そういう感じです。覚えていることが一つでもあれば、明日から変われる。それってちょっといいじゃないですか。

 

みんなが自分らしい美しさを手に入れたら未来は明るい

メイクで変わってほしいのは、やっぱり自信がない人ですか?

特に誰っていうのはなくて、生きているすべての女性に対して。だって自信がないって言っても、そのとき落ち込んでるだけかもしれないし。みんなが自分らしい美しさを手に入れたらいいと思うんですよね。そうしたらちょっと未来は明るいと思うんです。

ミス・ユニバース・ジャパンのファイナリストでウォーキングセラピストのAKIさんっていう方がいて、その方がおっしゃっていたのが、「美しくいることは社会貢献である」。

ふと見たときに、もしその人が猫背で、落ち込んだ顔で、下を向いて歩いていたら、自分も嫌な気持ちになるけど、ふって見た女の人がすごくキレイだったら、嫌なことがあっても、ちょっといい気持ちになるよねって。そしたらそれは社会貢献だからって。でも逆に「気を遣わないで歩くのは罪だ」とも(笑)

渋谷駅にいる人が全員ギャルだったら、「コワい街・渋谷」になりますけど、全員すっごくキレイで美人な人ばっかりだったら、「行きたい街No.1・渋谷」になると思うんですよ。だからみんなが自分らしい美しさを手に入れたらいいと思うんです。

(次号<後編>につづく)

 

鈴木 碩子(すずき・せきこ)
1991年愛知県生まれ。株式会社オリエンタルランド、株式会社リクルートを経て、現在はビューティーコンサルタントとしてフリーで活動するかたわら、「『らしさが美しい』を文化に」を理念とする一般女性向けメイク教室「美塾」の総合マネージャーを務める。また、ジュエリー会社のモデル兼コンサルタントやイベントのプロデュースなど、幅広く活動している。

◎鈴木碩子 ブログ http://ameblo.jp/dreamgirls2/
◎美塾 HP http://bi-juku.jp/wp/